トラウマケア 〜生老病死に向き合いながら〜【臨床仏教師養成ワークショップ 第10講】

2018年10月9日(火)

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神仁先生ご担当の臨床仏教師養成のワークショップ第10講を受けてきました。
第二段階全10回の最終講「トラウマケア 〜生老病死に向き合いながら〜」です。
前回に続いて座って聴く講義は一時間のみで四人一組でのロールプレイング中心でした。

「心の傷(トラウマ)は時間が経てば自然と回復することが多いが、そこから病いに移行させないためにトラウマケアを行う」
「トラウマの特徴を理解し種々の反応を知っておくことで、ケアに携わったり回復のサポートを適切に行うことができる」
「自分のケアや理解や自己開示ができていて自分の信心が確固なものであることは仏教的いのちのケアを行うには欠かせない」

トラウマとトラウマケアについての学びは何となくしかわかっていなかったことが多かったことに気づかされました。
限られた時間で一度聴いただけではとても学び足りなかったので、もっと深くじっくり学ぶべきだと感じています。
不用意に評価を下すような言葉を発する危険性についてはトラウマに限らず普段から気をつけるよう心がけたいと思いました。

ロールプレイは前回よりも時間をかけた形式でしたので二種類のみの体験です。
語り手と聴き手と観察者それぞれで見えてきたり感じられることがありシェアの時間に学びを深められるのは貴重でした。
一つめのストーリーは考えさせられるものであった一方で二つめの自己開示するロールプレイは難しかったです。

生育歴の自己開示を適切に行うことで未知の領域に踏み込んでいくことは自らの可能性を広げる成長の一つのプロセスである、そうです。
そこが実はとても苦手というか、相当奥に見えないように仕舞い込んでいるので蓋を開くのがけっこう大変な作業です。
というか消化しているつもりでいますから、不要な作業だと思ってしまっていることが一番の難点かも知れません。

パンドラの箱と化していないことを願いつつ、少しずつ未知の領域に踏み入っていきたいと思っています。
ひとまず第二段階のワークショップ過程は無事にすべて参加することができて今回にて終了となりました。
帰りに見上げた明かりの灯った京都タワーの向こうに広がる夕空とあかね雲が、労ってくれているかのように感じられました。

で、次に進む心づもりは仲間と共に固めてきてますが・・・考査に挑む準備はなかなかに険しそうなのが難点です。。。