手を合わそうという心をこそ大切に

2018年9月28日(金)

180928
お墓とお仏壇とどちらの方が亡き方に手を合わせる心が通じますか?と尋ねられました。
こうした質問の裏側には何かしらの気持ちがあるだろうと思って尋ね返したところ。
お仏壇には毎日手を合わせるけどお墓参りは年に一度くらいしか行けていないということです。

お墓に思うようにお参りできないことへの引け目のようなものがおありのようです。
その気持ちがある分だけ余計にお仏壇に手を合わそうという気持ちになっていらっしゃいます。
根本のところで亡き方を大切に思って手を合わす気持ちを大事にしてくださっているのが何よりも貴いことです。

もちろん毎日お仏壇の前で手を合わせる姿は喜んでくださることでしょう。
わざわざお墓にお参りして手を合わせる姿も同じく喜んでくださるでしょう。
極楽浄土からご覧くださる亡き方はどちらであっても等しく有り難く感じてくださるので今のままで大丈夫ですよ。

無理しなくても出来る限りにしっかりと手を合わせていただけているお気持ちは通じています。
いま目の前に姿を見せてくださったら私と同じ答えをおっしゃるんじゃないでしょうかね。
そのようにお答えしたらとてもホッとしてくださいました。

誰に告げられるでもなく彼岸花は秋のお彼岸のころに自然と咲きます。
手を合わそうという心も誰に何か言われて湧き起こるものではないでしょう。
自然に湧いてくる思いを美しく咲かせるように自然と手を合わせていただけるのが何よりも有り難いことだと思います。