いのちのケア&スピリチュアルケア〜方法論と実践〜【臨床仏教師養成ワークショップ 第8講】

2018年9月11日(火)

180911
窪寺俊之先生ご担当の臨床仏教師養成のワークショップ第8講を受けてきました。
「いのちのケア&スピリチュアルケア〜方法論と実践〜」です。
スライドなしで白板に書きながら語りつつ質疑も受け付ける形式の講義と事例検討でした。

「スピリチュアルケアには定義も答えもないので結果が出せないかも知れないけれども寄り添ってもらいたい」
「自分で選んだいのちではないのに生きなければならない不条理を受け入れる問題は宗教者だからこそ宗教者に問われる」
「自分の中にある弱さや問題や課題を解決できていないと自己肯定や自己受容もできないし他のケアもできなくなる」

5つの「きく」(聞く・聴く・訊く・利く・効く)の違いについてケアする立場での詳しい説明は大いなる学びでした。
知性や理性できくのでなく感性を研ぎ澄ませて引き出せたり開示してもらえるようきくのは意識した経験が必要ということです。
条件設定がされていた事例検討がありましたが、あえて見守る側を選んだことでいろいろと感じられたことも貴重でした。

本当の問題を避けて違うことを聞いてしまうのは大きな問題の対処法がわからなかったり恐怖を感じているから、というのはドキッとしました。
しかしながら自分をいかに護りながら「きく」ことをするのか、という課題もあるというご指摘も受けました。
講義の後で少しお時間を頂戴して質疑に応答くださった内容が個人的には非常に大きな学びだったと感じています。

座学課程の第1講のときにも思いましたが本当にステキなお人柄でいらっしゃって心からステキだなとあこがれる先生です。
窪寺先生のお話くださる場に居させていただけたことが本当に有り難く嬉しい本日のワークショップでした。