四聖諦:仏教的社会分析と実践【臨床仏教師養成ワークショップ 第7講】

2018年8月29日(水)

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昨日は臨床仏教師養成のワークショップ第7講を受けてきました。
ジョナサン・ワッツ先生の「四聖諦:仏教的社会分析と実践」です。
普段よりもさらに講義は少なめでワークショップたっぷりでした。

「仏教の四聖諦に基づいてみると苦しみには深く掘り下げられる原因があり滅して解決する道もある」
「目の前の苦はなぜどのように生じているのか苦の氷山の下の構造的文化的な面にも目を向けていく」
「苦しみを自分一人ではなく安心できるグループで一緒に分かち合うことはとても大切なことである」

臨床仏教師として取り組みたいテーマごとにグループ分けしてのワークショップでした。
お互いがお互いの言葉に耳を傾けて話したいことを話せる雰囲気づくりという傾聴ワークも一緒に体感しました。
付箋に掻き出して模造紙に貼っていくと自分一人では思いつかない意見にたくさん出会えて学ぶことが多いですね。

前回も学んだことですが「苦」を一人で抱え込まないで分かち合うことは大切にして実践していきたいです。
今回の「苦」「集」「滅」「道」という四聖諦に則って苦を仏教的に社会分析することは貴重な体験でした。
個人的には浄土教でいう凡夫性と四聖諦の実践とをどのように折り合わせて捉えるのかは悩ましいところですが。

やはりお釈迦さまの教えをもっともっと深く学び直していく時間が欲しいと改めて感じました。