手作業でつくる盆塔婆

2018年8月8日(水)

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8月に入るとお寺の納骨堂にお参りされる方が増えてきます。
そして早々とお盆用の盆塔婆を立てて行かれたりします。
昨年の余分が少なくなったので今日は盆塔婆をつくりました。

実はこの盆塔婆はお寺で一つずつ手作業で押印しています。
5種類の印を墨と朱で押していくのは案外と重労働です。
特に丸い朱色の三宝印と墨の長い印は押すのに力もコツもあったりします。

私のお寺では約50年前に広島特有の盆灯篭は止めました。
最初はお参りの方に嫌がられたようですが次第に定着したようです。
年を経るごとに盆灯篭を止めて盆塔婆に変えるお寺も増えています。

ところがこうした手製の盆塔婆も今ではほぼ見かけなくなりました。
手作業を止めて業者さんで印刷してもらう方が楽ですからね。
もっと手間を減らして既製品の木札や小型塔婆に変えたところも案外多いです。

でも私のお寺では手間ひまをかけていくことを大切にし続けたいと思っています。