墓じまいとは無縁の塔

2018年8月7日(火)

180807
毎年8月6日の夜に原爆死没者慰霊法要が執り行われます。
臨済、浄土、真言、真宗大谷、日蓮、曹洞の順に六宗派が勤めます。
真宗本派だけ別途で5日夜に逮夜法要を勤めています。

仏教のほか神道もカトリックもプロテスタントも慰霊行事をされます。
場所は平和公園内でも穴場的存在の原爆供養塔の前です。
広島で宗教に携わる人たちは毎年ここで慰霊の法要や行事を勤めています。

世界各地から大勢の人が平和公園を訪れてきます。
慰霊碑や折鶴の塔に比べるとこの供養塔は見過ごされがちです。
この供養塔には引き取り手のない遺骨が納められているのですが。

昭和が過ぎて平成になって30年、元号も来年から新しくなります。
時代が移り変わっていっても供養塔の前での慰霊はつづくことでしょう。
たとえ墓じまいがどれほど進んでも永遠に墓じまいされることがない塔でしょうから。