グリーフケア 〜仏教の役割〜【臨床仏教師養成ワークショップ 第6講】

2018年7月17日(火)

180717
臨床仏教師養成のワークショップ第6講を受けてきました。
西岡秀爾先生の「グリーフケア 〜仏教の役割〜」です。
前回の高木先生やその前の大河内先生とも関わりの深い方でいらっしゃいました。

「誰もが自分を分かってもらいたいという欲求があり、特に哀しい辛い苦しいときはなおさらである」
「悲嘆にくれる人の物語を支えて嘆く場をつくり関心を持ち心を寄せ続けていく覚悟を持つのが役割」
「聴き手の在りように語り手は反応するので、自己の聴き癖などしっかり分かったうえで場を整える」

答えのない問いにどう応答するか、というワークは、もっと経験しておきたいと感じました。
そのワークでは、傾聴のテクニックや手法など、かえって邪魔をするような印象も受けました。
マニュアルなど全くないので、共感し受容して聴き、共にいて、心を寄せて対話するのをどう実践するか、とのことです。

6人で行った「これまでで3番目に辛かった出来事について語る」というワークは、貴重な経験でした。
自分の聴き癖やフィルターを体感するために、コメントをしていくのが最初は難しく感じました。
「I think(分析・意見)」ではなく「I feel(気持ち・感情)」で応答することに少しずつ慣れられたと思います。

自分に湧き起こる感情を言語化していくというのは、私にとって苦手で難しいことでした。
しかし後半のワークを通じて、分析ではなく感情を最優先させることの大切さに気づけたのは大いなる学びでした。
分かち合うことによって「苦」が分かたれる、という実践を普段から素直に出来るようになれたらいいなと感じています。