お仏壇に一緒にお祀りしたい

2018年7月14日(土)

180714
ご法事が終わった後で「ちょっと伺いたいのですが」と尋ねられました。
本堂の阿弥陀さまの両脇はどなたか教えてもらえないか、ということです。
観音菩薩さまと勢至菩薩さまの説明をしましたが、どうも疑問が残っているようでした。

実はお仏壇の中に御大師さまも一緒に入れても良いのか良くないのか聞きたかったそうです。
一緒にしたら良くないと言われ、構わないとも言われ、どちらが良いのか迷っておられました。
「ご一緒にされたいのですか、それとも別々になさりたいのですか」とお尋ねしました。

できれば一緒にしたいと思っていらしたので「思うようになさってください」と申しあげました。
お仏壇のまつりかたを厳しく言う宗派もあるけど浄土宗は自由度があるので大丈夫とお伝えしました。
さらに「お仏壇の左におられる法然さまは弘法さまがお好きだったのですよ」という話も添えて。

すると「そうですよね、みんな同じ仏教なんですから、一緒にしても良いですよね」と。
ホッと安堵なさったご様子で微笑まれたお顔がとても穏やかでいらっしゃいました。
今まで以上に熱心にお仏壇の仏さまやお祖師さま方に手を合わせてくださることでしょう。

四国の善通寺さまで拝んだ御大師さまを思い出し、二年前の写真を懐かしく振り返りました。