濁った河川のように混濁迷走する想い

2018年7月7日(土)

180707
昨夜、東広島で新幹線が止まったままだったら・・・
今も広島まで帰り着くことが出来ていなかったかも知れません。
被災状況を知れば知るほど帰宅難民を免れたのは奇跡に思えてなりません。

午前中に母校同窓会の会報を全国に発送する作業のお手伝いに行ったら色んな話を聞きました。
昨夕5時に東広島の職場から車で戻った人は深夜ようやく広島に着いたそうです。
ところが30分後に職場を出た人は途中で通行止めになりコンビニの駐車場で一夜を明かしたそうです。

路面電車もバスも全て動いていなかったため知人の車でようやく来られた人もいました。
自宅脇の道では茶色い濁流が勢いよく流れている画像を見せてくれた人もいました。
東広島から広島へ向かう道路が陥没して通行できない箇所があるという画像も見せてもらいました。

今も帰宅できないままでいらっしゃる方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
被災されて避難がどのくらい続くかわからない方もたくさんおられるようです。
陸の孤島となった方や停電や断水などで困られている方の話もいろいろ聞きます。

でも、情報が入らず全く何も知らなければ、今も普段通りなのが当然に思っていることでしょう。
コンビニにサンドイッチやおにぎりなど棚が空っぽなのも、補充まちの時間帯なのかと思うだけかも知れません。
人の往来だけでなく物流も止まってしまっていることに気づかないままでいるかも知れません。

広島市内の河川では河岸近くまで茶色い水面が迫っていますが溢れるほどではありません。
三角州を流れる河川の水量を水門で調整して放水路にたくさん流しているのでしょう。
氾濫の治水のため二本の河川だった地区を整備し工事して放水路を整備いただいたおかげでしょう。

今回の大雨では冠水や浸水が市内や県内の各地で発生しているので余計に有り難さを感じます。
未だに非難されたままだったり土砂が流れ込んで家に戻れない地域もあちこちにあります。
土砂崩れや崖崩れや道路の通行止めや断水や停電など被災された地域もあちこちにあります。

日常が奪われた方は避難生活がどのくらい続かれるのかわからない状況でおられます。
でも今はまだ何かお手伝いできることがあるのかどうかすらもわかりません。
被災状況の正確な情報もありませんし、不用意に何もしないのが一番だろうと思います。

安否や被災を気遣ってくださる方もいらっしゃいました。
有り難いことに私は無事で普段と変わりなく生活できています。
雨漏りで面倒な箇所があるくらいで大きな被災はありません。

相変わらず迫り来る締切に追われていることが幾つかあります。
嫌だなと思いますし早く逃れたいのに逃れられず憂鬱な気分です。
でも嫌だなと思えたり憂鬱を感じていられるのも、実は有り難いことなんだ、と思っています。