諸行無常だからこそいつか必ず変わる時も訪れる

何かを選ぶときには別の何かを選び捨てています。
その時には選んだモノのほうが自分には合っていると思っていたのに。
後になって選び捨てたモノのほうを惜しんで後悔してしまうのはよくあることです。

長い時間かけてつきあってきたモノを選び捨てるのには勇気がいります。
でも選び捨てた瞬間には他に選んだモノのほうが自分には合うと思っていたはず。
選んだ瞬間は、自分にとって最善に違いないと思ったモノを選んだはずでした。

後悔の念が強ければ強いほど気分も滅入ってしまい内にこもりがちになるかも知れません。
落ち込んだ気分に余計に落ち込まされて負のスパイラルに引きずられることもあるでしょう。
このままじゃダメだと自分ではわかっていても、何もしたくない気持ちが強いこともあるでしょう。

そうだとしても、ずっと永遠に落ち込み続けるばかりとは限りません。
どんなことであっても永遠に変わりなく同じということはなくて移ろいゆくものです。
諸行無常だからこそ落ち込んでいくのが止まることもあれば浮かび始めることもあります。

ほんのわずかでも何か行動を起こせたら、ちょっとだけ何かが変わり始めることがあります。
思い切って自分のことを知らない誰かに話を聴いてもらえたら少しは気分が晴れることもあります。
励ますのでもなく否定されるのでもなく、ただ聴いてくれる誰かに。

かつて化学の授業に「触媒」という存在を習いました。
そのモノ自体が何か変化を引き起こす訳ではないけど変化のきっかけを与えるモノです。
ただ話を聴かせていただく時は、触媒みたいな存在になれたらいいなと思っています。