賑わいの裏側に残された山積みの有りさま

2018年5月4日(金)

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日が傾いた頃に出歩くと後片付けしている姿が眼に映ります。
たくさんの人が集まって賑わった後に残されるモノたちです。
公共の屑カゴや露店の裏側に蓄積された一日分が山積みです。

歩行者専用道路に収集車が通れるようになると回収されます。
こうして山積みされた箇所が平和大通りに何カ所もあります。
喉の渇きを潤したスムージーの容器もどこかに紛れています。

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日射しが照りつける中での白桃スムージーは美味でした。
今年からお目にかかった哺乳瓶容器は選びませんでした。
インスタ映えには良いのでしょうが羞恥心が勝りました。

日中に飲み終えて屑カゴに入れた時ではなく夕刻に山積みの様子を見たときでした。
遠い昔のお釈迦さまが王子さまでいらした頃の話を思い出しました。
賑わっていた宴の夜に眠りこんだ人々をご覧になったときの話です。

昼のつつしみを失ってだらしなく眠りこけた有りさまに心を痛められました。
火炎に包まれたようでもあり墓場にいるようでもあったと伝わります。
そのとき世のはかなさを感じて出家される決意の一つになったとも伝わります。

お釈迦さまが抱かれた想いには遥かに及ばないとは思いますが幾許かは感じた気がしました。
でも哀しいかな、明日にはまた飲んだり食べたりして残骸を屑カゴに入れることでしょう。
賑わいの裏側に残された山積みの有りさまに感じたことを忘れてしまって。。。