気持ちのこもったお布施

2018年3月13日(火)

180313
二七日のお参りでおつとめした後におっしゃいました。
「戒名料はいらない」と言われてホッとしました、と。
お葬式のとき「私のお寺では昔からいただいていません」と申しあげていたことによります。

特に拒まれないかぎりお葬式で戒を受けていただくので戒名は必ずお授けしています。
ですから戒名料というのはいただくわけにはいかないことを改めて説明しました。
戒名料をいただかなかった変わりに「今後ともよろしく」とお布施をお包みくださいました。

二七日のお布施とは別にお包みくださっていたので「これは受け取れません」と断りました。
「そんなにお気になさるほど包めてはいません、気持ちですから」とおっしゃいます。
どうしても受けて欲しいということなので、有り難く受けさせていただきました。

葬儀社さんが喪主さまにお見せなさる参考資料の中に戒名料というのが入っているようです。
これは寺院側の要望によるもので葬儀社さんが寺院側に配慮されていることによるようです。
私のお寺では・・・と葬儀社さんにも伝えると驚かれたり安堵されることがほとんどです。

お布施というのはお包みくださる方の志しでしていただくものです。
お気持ちを込めて差し出してくださったことをとても尊く感じました。
施す方も、施される方も、ともに頭が下がるのが有り難いお布施だと改めて思いました。