これからも穏やかな笑顔でいていただけるように

2018年2月13日(火)

180213
母は和尚さんと話しをするのがとても楽しみだったのですよ。
枕経のときにご子息さまご夫妻から声をかけていただきました。
私もいろんなお話を聞かせていただくのが楽しみでした。

月参りに伺ったときのニコニコとした笑顔が忘れられません。
もうその温かな笑顔を見せていただくことができなくなりました。
体調を崩されていたとは聞いていましたが、まさかの訃報でした。

幼いころより可愛がってくださった方がたくさんおられます。
寺に戻って月参りに伺わせていただいた方も大勢いらっしゃいます。
年を重ねるうちに、そうした方とのお別れが増えてきました。

私が年をとる分だけお見送りしなければならないご縁も増えてきています。
でも年を重ねてきた分だけお目にかかった数も重ねてきていました。
そうやってお育てくださった大切な方とのお別れは哀しいものです。

会うは別れの始めと言うのを知らない訳ではありません。
ですが愛別離苦の悲しみは年々大きくなっていく一方です。
私に出来ることは、亡き方にただお念佛を申していくことだけ。

今回のお別れは、今まで以上にズシリとこたえています。
芯の強さを持ちながらも慈しみを持って穏やかに生きる姿を見せてくださいました。
少しでもそのお姿に近づけるようになっていきたいと思っています。

これからは阿弥陀さまの極楽浄土からしっかりお導きくださることでしょう。
その護念にわずかでも応えられるような道を歩んでいけるよう心がけていきます。
これからも生前に拝見していた穏やかな笑顔でいていただけるように。