「大倉源治郎 × 大島衣恵」で杏葉に出逢う 2018年1月26日(金) 先日、お寺の本堂でとても珍しい能楽の対談が行われました。能楽喜多流の広島大島会さんからご紹介を受けた特別講座でした。なんと「小鼓方大倉流 大倉源治郎 × シテ方喜多流 大島衣恵」です。 残念ながら用件のため冒頭のわずかしか拝聴できませんでした。終了後にご挨拶に伺ったとき大倉源治郎先生が見せてくださいました。大倉流が浄土宗とご縁があったので「杏葉(ぎょよう)」なのだそうです。 法然上人が出られた漆間家の家紋も全く同じ杏葉を用いておられました。そのことから浄土宗紋が外に月輪のある「月影の杏葉」となっています。大倉先生のおかげで杏葉の紋が入ったお召し物は初めて目にいたしました。 昨年7月に人間国宝と認定された大倉先生、とてもユーモアあふれる方でした。じっくりとお話を伺えなかったのが本当に残念でなりませんでした。そんな思いを汲み取っていただいたのでしょうか著書を頂戴いたしました。 ありがたいことに表紙をめくった扉には署名と花押入りでした。「他所で売れないように書かせていただきましたよ」と先生が冗談を仰いました。まさかそんな滅相もないことでして、私の秘蔵のお宝にさせていただきます。 シェア Tweet