看取りゆく中で何の選択肢を選ぶのか

2017年12月29日(金)

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歳末ながら外回りで在宅で介護をされている方のお話を伺うご縁がありました。
胃が小さくなってきているので食事だけで栄養がまかなえてないことがあるそうです。
体調を看ながら点滴をしていただかれているそうですが万能という訳ではないとのこと。

医師の見立てでは少しずつ老衰している状況なので延々と抗いきることはできないようです。
栄養を補うということを優先したいなら肩から栄養を補うという方法もあるのだそうです。
ただしそれを施した場合は抜く決断をするときに余計に辛く厳しい現実に直面するだろうとのこと。

少しでも長く生きていていただきたい気持ちは、もちろんおありです。
でも結果的に苦しい思いをさせるようなことは、したくないそうです。
いろいろな処置をしていただく時の選択が当人のためなのか自分のエゴなのか迷ってしまう、と。

私自身もそうした場面に直面したら、どうして良いのかわからず迷うだろうと思います。
本人の意志がはっきりわかる場合には本人に相談できるでしょう。
でも本人の希望とこちらの意向が合わなかったら、それも大いに迷うだろうと思います。

この世に命を授かった身ですから、いつかは命を終える瞬間を迎えます。
医療技術の進歩は、看取りゆく中で最期の瞬間を伸ばすことができる場合があります。
御当人のためか、自分のエゴのためか、選択肢を突きつけられた時に選べるかどうか・・・

周りの人と話ができるうちに話して伝えたり文字にして認めておくことが大事なのでしょう。
他人事ではなく自分の事として考えて行動せねばとは思いますが・・・先送りしてばかりです。。。