時が至るまで待つ心を持てるように

2017年12月27日(水)

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何年前だったのか思い出せないくらい前のことです。
長崎の茂木ビワをいただいた時に種から芽が出かかっていました。
まさかとは思いながら植え付けてみたら少しずつ育ち始めました。

最初は鉢植えにしていましたが数年してから地面に植え替えました。
といっても完全な露地ではなくてビルの上にある庭の一角です。
少しずつ背丈が高くなっていきましたが葉が茂るばかりでした。

桃栗三年柿八年と言いますがビワは九年かかるのだそうです。
ふと何気なくビワの木を見ると枝先のあたりの様子が気になりました。
近寄って見てみると、なんとなんと、花を咲かせているではないですか。

種より出た芽を植えてから恐らく9年くらいは過ぎていると思います。
まさか本当に花が咲く日がくるとは全く想像していませんでした。
おかげで初夏の頃まで観察しつづける楽しみが増えました。

時が至るまで待たないと自然の植生は育たないものですね。
世間では何かと結果がすぐに求められるご時世です。
でも育つまで待つという心は大切にしたいものです。