今宵の鶏にお念佛を

2017年12月24日(日)

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食料品の輸入を手がけられている方に、以前伺った話です。
日本の食卓のために鶏肉はブラジルからも大量に冷凍で輸入されています。
特にこの時期に向けては冷凍倉庫内が鶏肉だらけになるのだそうです。

普段、鶏唐揚げや手羽先を見ても特に何も思わないのですが。
今日食料品売り場で骨付きモモを見た時、ふと考えてしまいました。
今夜のために一体何羽の鶏が屠られて集められたのだろうか、と。

毎日何かの命をいただいて食事をして命をながらえています。
昨日の精進料理塾で、このことが話題の一つにのぼりました。
だから今夜はいつもと比べて余計に気になったのかも知れません。

そうかも知れませんが、それも何かのご縁なのだと思います。
食料品売り場に並ぶ骨付きモモのローストチキンを見ると今日は何故か胸が痛みました。
こうした想いも今宵だけ今だけの感傷的なものかも知れない自分にも哀しくなります。

極楽には阿弥陀さまの威徳を讃える鳥たちがいるとお経に説かれます。
次は善きところに生まれてゆくことができるようであってもらいたいです。
今宵は特に今夜のために屠られた鶏たちにも手を合わせてお念佛します。