敬って遠ざかる -ZERO PROJECT 2017-

2017年11月6日(月)

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今朝の中国新聞で ZERO PROJECT の語り合いの時間について紹介されていました。
4つあったテーマの一つ「仲間」のセッションについても記載されていました。
60才くらいから中学生まで15人が集まって意見を交換しあいました。

コミュニティとも言えますが仲間という枠組みとはどんなものか意見を出し合いました。
区切りをつけて分断するという一方で枝葉を伸ばして広がる可能性もあるという意見も出ました。
内向きにも外向きにもなり得るというのは視点の持ち方ひとつで変わるという訳です。

もちろん愛や寛容さをもって接したらみんなと仲良く出来るという考え方が次々と出ました。
中にはどうしても仲良くできなかったり受け入れられない場合もあるという意見もありました。
そこで現実的に起こり得る「嫌いな人にどう接するか」という場面について可能性を考えることにしました。

予想通り「努力して仲良くしよう」というのが良いという美しい意見の方向に進んでいきました。
私は敢えて、努力しても仲良くできないことはあるだろうけど、そこで対立しない道もあるだろうと意見しました。
努力してもダメな時に縁を切ってしまうのは簡単だけど絶縁しない道を選ぶこともあるのではないか、ということです。

そんな意見を話していた時、ふと尊敬する師がおっしゃった言葉を思い出しました。
「対立したり争ったりするのではなくて、敬って遠ざかる、という道もある。
 だけど心に抱く気持ちは言葉にしなくても伝わるから、嫌いな人にも敬いの気持ちを持つ。」です。

自分が全く気づいていないだけで縁は見えないところでもつながっているものです。
今は嫌いだとしても時間が経てば嫌いじゃなくなったり何とも思わなくなることも有り得ます。
もしかしたら嫌いだったのがひっくり返って大好きで大の仲良しになるかも知れません。

関係性が変わる可能性を残すためにも何かしらのつながりを残しておくことはできます。
「敬って遠ざかる」という選択肢を選べたらつながりは切らないでいられるのではないか、と。
実は紹介した私自身、うまく出来ないことが多かったりするのですが・・・とも申し添えて。

幸いにも参加された皆さまに、新たな視点の一つとして学んでいただけたようでした。