死についての学び【臨床仏教公開講座 第2講】

2017年10月24日(火)

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臨床仏教公開講座の第2講(カール・ベッカー氏のお話)を拝聴してきました。
『死(と死者)が教えてくれること 〜臨死体験・死生学〜』という講題のお話でした。
死につつある人たちや一度死から戻ってきた人たちから学ばれた内容は興味深いものでした。

「人生を全うするために医療や生き方について事前に決めて指示を書いて伝えるよう啓発する」
「日本に根付いているこの世とあの世や死者と生者のつながりは欧米でも注目されてきている」
「瞑想を実践する中で「お念佛」こそが最も人の身体にも心にも効くと欧米での実証例がある」

メモを取りつつ聴き入りながら今後もお坊さん道を歩んでいくのに大いなる力をいただきました。
もっと宗派の枠を超えてお坊さんに仏教という枠で活躍してもらいたいという熱意も受け取りました。
どうしてもお尋ねしたいことがあったので講座の後でベッカー氏に質問を受けていただきました。

臨死体験された方は心肺停止になってからでも戻ってこられた方が多くいらっしゃる、とのこと。
臨死体験された方は遠くに離れていても聴く力を持ったままの方が多くいらっしゃる、とのこと。
伺ったお答えは、誰しもが確かに心得ておきたいことだと思うものでした。