木魚をポクポクするのは何で?

2017年10月19日(木)

171019
お経本を一緒に読みながらご法事をおつとめした後で後ろの席でもぞもぞ姿が見えました。
お母さんが小学6年生に「いいから自分で聞いてみたらいいじゃない」とおっしゃっていました。
何でもどうぞと申しあげたら「あの〜木魚をポクポクするのは何でなのですか?」と尋ねられました。

「木魚でリズムをとっているんだよ。みんなで一緒におつとめするためにね。」と答えました。
お経に出てくる漢字一文字ずつを読んでいくのにタイミングを合わせてもらえるようにね、と。
今日くらいの人数だったら何とかそろうだろうけど、何十人もいたらバラバラになりやすいからね、とも添えて。

浄土宗のおつとめでは、本来は文字と文字の間に木魚を打つ「合間打ち」というのが正式です。
でも「合間打ち」は慣れていないとリズムをとって合わせるのが難しくなって、かえってそろわなくなります。
ですから、お参りの方と一緒におつとめする時には文字の頭に合わせた「頭打ち」をしています。

自分一人でおつとめする場合は、たいてい合間打ちでおつとめをしています。
そのとき合間打ちと頭打ちとをパッと切り替えることも自在にできたりします。
さらには読んでいく速さを変えても自分一人であればどのようにでもなります。

リズム感に長けていなくても、慣れたらできるようになりました。
機会があれば、お寺にお参りいただいて試してみませんか。
合間打ちの読経と頭打ちの読経を一緒におつとめいたしますよ。