名月を眺めてお念仏 2017年10月4日(水) 九月ではなく十月に入ってからの名月というのは少し季節外れのように感じます。月齢では明後日頃が一番まん丸になるようですが今日が十五夜だそうです。仲秋の名月ということで月見のお団子をお供えしてお下がりをいただきました。 幸いにもお天気に恵まれて美しい大きな月が東の空から昇っていきました。道路脇で携帯を構えて写真を撮る姿は妙な人に映ったかも知れません。月は東に日は西にと蕪村が詠んだ頃には想像もつかない光景でしょう。 「月かげのいたらぬさとはなけれどもながむる人のこころにぞすむ」昨日も書きましたが法然上人の月影の御詠歌です。「光明遍照十方世界念仏衆生摂取不捨」のこころを詠まれた歌です。 阿弥陀さまはお念仏する人たちを一人も漏れなく極楽浄土にお迎えしてくださるのですよ、と。月かげというのは月の光のことで、阿弥陀さまから放たれる御慈悲の光をたとえられています。その御慈悲の光は他の何よりも輝いているので、阿弥陀さまは別名で超日月光仏とも申しあげます。 どうぞ今宵は夜空に浮かぶ月の光に照らされながら月を眺めつつお念仏してみてください。 シェア Tweet