慈しみから命を学ぶ

2017年9月9日(土)

170909
「生きたコオロギを与えて食べさせるのは殺生なんですかね?」
ご法事の後で珍しいヒョウモントカゲモドキというヤモリを前にして尋ねられました。
「他に与えるものがないのでしたら仕方がないでしょうね」と答えました。

ひとたび飼育をはじめた爬虫類のお世話を放棄して殺してしまうのは善くないことです。
あるいはわざわざこの爬虫類に仕向けて無為に何かを殺させるのも善くないことです。
もしくはこの爬虫類が何かしらの生きものを殺すのを見て喜ぶのも善くないことです。

「あまり厳しくしすぎたら私たちは何も食べられなくなりますよ」とも申しあげました。
「食べ物を無駄にしないように命を大切にしないといけないですね」とお返事をいただきました。
その気持ちを持っていただけたことが、なによりも尊く有り難いことでした。

このヤモリは手のひらに乗る程度で温和しく噛み付くこともないので人気があるようです。
対面での販売しか許されていないため大阪から連れて帰ってきたということでした。
いろいろな絵を描くのが上手な爬虫類好きの女の子が大事に育てているようです。

小さいものを慈しむことで命の大切さを学んでもらえるよう願ってます。