一遍上人に少し触れる
2017年9月5日(火)
布教の研修会で時宗奥谷派本山の寶厳寺さまをお詣りしました。
時宗を開かれた一遍上人がお生まれになった地にあるお寺です。
松山の道後温泉本館から少し坂を歩いて登ったところにありました。
一遍上人の略歴から時宗の教えについて詳しく講話を拝聴しました。
恥ずかしながら知らないことばかりで丁寧なお話に学ぶことばかりでした。
捨聖(すてひりじ)と称されているのは、いわゆる断捨離とは違っています。
一遍上人は断捨離を徹底された方という印象をもたれることがあるそうです。
ところが実際は何もかも捨てるのではなくて信仰の上で捨てることをされただけでした。
つまり捨てるというのは南無阿弥陀佛のお名号にすべて任せきってしまうという訳です。
最も感心したのは「南無阿弥陀佛 決定往生 六十万人」札の賦算でした。
一人でも多くの仏縁を結んでもらいたいと配って回られていました。
お念仏を弘通されようという御姿勢はしっかり学ばねばならないと反省しました。
お寺の山門の脇に立つ南無阿弥陀佛のお名号が刻まれた碑の文字もステキです。
「旅ごろも 木の根かやの根 いづくにか 身の捨てられぬ 処あるべき」
このような一遍上人の生き方を真似することはできそうにありません。
でもお念仏とご縁が結ばれる人を増やすという姿勢はもっと学ばねばならないと思いました。