墓友にはじまる初体験
2017年8月17日(木)
お盆の棚経のお参りで、初めての体験をいたしました。
とあるおばあちゃんの初盆にお参りして欲しいと頼まれて伺いました。
地図を頼りに参上してお仏壇を前にした時にドキッとしたのです。
御本尊さまは法華曼荼羅で、その前に彩色の日蓮聖人坐像がいらっしゃいました。
そこのお宅のご夫婦とのご縁はお寺の納骨堂を求めて来られたことに始まります。
奥さまとご近所で仲良しだったお友だちがお寺の納骨堂に入っていらっしゃいます。
四十九日の法要にお参りされて「私も将来はここにして墓友になる」と一念発起されました。
お話を伺ったところ、そこのお宅は日蓮宗でいらっしゃいました。
まずはご親戚など皆さまに了解いただき、菩提寺さまにもお伝えくださいと申しました。
周りの方々に認めていただいたということでしたので納骨堂にお入りいただきました。
いざ初盆の棚経となった時に阿弥陀さまが前にいらっしゃらないのは不思議な感じでした。
私ができるのは浄土宗のお勤めだとご理解いただいていますので、他所と同じくお勤めしました。
ただ、棚経のお勤めを終えて、どうしても一つだけ気になったことがありました。
今回初盆をお勤めしたおばあちゃんは、ずっと日蓮宗のお勤めに手を合わせてこられた方だということです。
お念佛よりもお題目の方が、はるかに身近でいらっしゃったことでしょう。
そこでお勤めの最後に、お集まりの皆さんと一緒にお題目を唱えることにしました。
日蓮宗でのお作法には詳しくないので、私なりのやり方で唱えさせていただきました。
おばあちゃん、ご自分の初盆にビックリ驚かれていたでしょうね。
最後にお題目を唱えたので、少しでも安堵いただけていれば幸いです。
墓友というのは、とてもありがたいことです。
墓友となると、きっと私にも初めての体験が色々と出てくることでしょう。
そして周りの方々にも色々と馴れていただかねばならないこともありますね。