これぞ地獄 2017年7月21日(金) 京都での会議の前に奈良国立博物館まで足を伸ばしてきました。梅雨明けの暑い中、汗を滴らせながらテクテク歩いて向かいました。「1000年忌特別展 源信 地獄・極楽への扉」を目指してです。 ところが三幅の国宝・阿弥陀聖衆来迎図がありませんでした。一番のお目当だったのですが残念なことに後期展示でした。しかし思いがけなかった素晴らしい前期のみの展示に出逢えました。 滋賀・聖衆来迎寺に伝わる全十六幅の国宝・六道絵です。本日の写真に写っているのは、これぞ地獄の阿鼻地獄の一部です。色鮮やかに地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天道が描かれています。 文字で説明を読むよりも視覚に飛び込む情景は圧倒的でした。絵を見て説明文を読むと、思わずドキッとさせられます。当てはまるようなことを決してしないぞ、と思ってしまいます。 己の生き方を反省するのに、これ以上ふさわしいものはありませんね。行いを改めたい人もそうでない人も是非この六道絵の前に身を置いてみてください。 シェア Tweet