後から知る顔

2017年7月20日(木)

170720
40代の息子さんを送られた母親がボソッとおっしゃいました。
「まさかウチの子にこんなお友だちがたくさんおったとは知らんかったですよ」
お通夜の会葬に来られた方をご覧になって驚かれたのだそうです。

携帯電話がなかった頃は家族みんなで固定電話を使っていました。
母親が最初に電話に出て、それを子どもに取り次ぐことが多かったと思います。
その頃は母親が子どもの交友関係を何となく把握できていたものです。

今は携帯電話を各々が持っていることがほとんどでしょう。
一緒に暮らす子どもの交友関係は昔のように知りようがありません。
会話があっても敢えて話さなければ全く窺い知ることもできません。

遺影写真は趣味を通じたお友だちからお受け取りになった写真でした。
母親には見せることのない様相のお子さまが映っていらっしゃいます。
偲んでくださるお友だちの皆さまにはお馴染みだったようです。

亡くなられた後から初めて知る顔を拝ませていただきました。