子の思い親知らず 2017年7月5日(水) 息子さん夫婦と孫娘さんと一緒に暮らすご年配の女性Dさんが経験されたお話です。先日、家に帰ってきたら息子さんが珍しく優しい言葉をかけました。 「母さん、うどん買ってきたけど食べない?」「お腹空いてないから、今はいいわ」「巻き寿司もあるから、一切れでもいいから食べない?」 珍しいこともあるものだと思いつつも折角なので一切れ召し上がりました。でも、何だか妙だわ、もしかしたら大きな失敗でもしでかしたのかしら。そうよね、きっとそうだわ、だからこんな優しいこと言ってくれるのね。 「ねぇ、あんた、また何かしでかしたんじゃないの?」「いや・・・別に・・・俺は・・・何も・・・」「もう、何よ、はっきり言いなさいよ!」 問い詰めるようにして尋ねたらDさんの弟さんの訃報を伝えられました。Dさんは言葉を選びながら話す様子の息子さんを自分勝手に疑ってしまわれたのです。しばらくして孫娘さんがDさんの元へやって来て言いました。 「お祖母ちゃん、お父さんにきついことばかり言っちゃだめよ」「まさかそんなこととは思わなかったのよ。でも、あなたかしこいわね、気づいてたの?」「見たらわかるでしょ。お父さんはね、お祖母ちゃんのことを心配して気を遣っていたのよ」 親の思い子知らずと言いますが、親も子の思いを知らないことも、よくある話だと思います。自分勝手な思い込みには気をつけたいものです。見えるはずのものが見えなくなることもありますから。 シェア Tweet