帰り来るを喜ぶも戻り行くを待つ 2017年7月1日(土) 一年ぶりに娘さんが帰省された方から伺った言葉です。普段は独り暮らしなので話相手がいるのは嬉しいことです。でもあれやこれや小言を言われるのは煩わしく感じてしまいます。 昔は家を離れた娘さんのことを心配して色々と口を出されていました。心配することを手放されたから気兼ねなく自由を謳歌することを手に入れられました。それ故に娘さんと一緒に生活すると気を遣わねばならないことが出てきます。 さらには年を重ねて今では娘さんから心配される身になられました。昔は口出しをしていた娘さんから今は口出しをされるようになられたのです。謳歌していた自由を手放さなければならないことも色々と出てきます。 仏さまの心とは大いなる慈悲なのですよ、とお経に説かれています。帰り来るを喜ぶも戻り行くを待つ、人の心は何かと複雑なものです。 シェア Tweet