終活で後始末を
2017年6月22日(木)
終活にいそしんで自分の後始末をしている方がいらっしゃいます。
この方は、まだ70代に入られたばかりのお元気な女性です。
子どもたちが困らないようなるべく後にモノを遺さないためです。
あまりのモノの多さに何から手を着けていいのか迷って手が動かなかったり。
モノを減らそうと思っても、つい思い出が蘇って手が止まりがちになったり。
思い出まで捨てるみたいな気がしてモノが減らせなかったり。
いろいろな理由で手が動きにくくなるという話はたくさん伺ったことがあります。
実際に後始末を手がけてモノを減らしたという方はあまりいらっしゃいません。
でも、この方は時間を掛けながらでも実際に減ってきていらっしゃいます。
それは、ご両親とお義母さんを送られた経験があるからだとおっしゃいます。
お三方とも亡き後にたくさんのモノが遺っていらっしゃいました。
でも、いつまでも置いておくわけにはいかないのでどうにか後始末をされました。
単に捨てるのは忍びないのでなるべく役立ててもらえる方にお譲りされました。
だから何年もかけて苦労を重ねながら少しずつモノを減らしていかれました。
そうした経験があるからこそ子どもたちには同じ苦労をさせたくないそうです。
遺影をはじめ亡くなった時に必要になるものはお仏壇の引き出しに入っているとか。
終活を着実に進めて用意周到な方は長生きされるという都市伝説のような話がありますね。
長生きしたい訳ではありませんが、少しは見習ってモノを減らしたいものです。