心が通じるありがたさ
2017年6月21日(水)
お茶飲み話の席でご年配のご婦人Aさんから聞かせていただきました。
亡くなられた後でお父さまの想いを知った親戚のDさんについてのお話です。
Dさんは幼い頃にご両親が離婚されお母さまのもとで暮らされていました。
お母さまから一方的に聞かされていた話からはお父さまに好意を持たれていませんでした。
お父さまがご存命中、お父さまにお会いされる機会がなかったことにもよるものです。
お父さまが亡くなられてお葬式がすんだ後でDさんは贈りものをいただかれました。
お父さまは少しずつ貯蓄をされてDさんにまとまったお金を遺されていたのでした。
それはDさんの将来を想い、いつの日か役に立つこともあるだろうとの想いからでした。
実はAさんもご両親が離婚されて母親と一緒に暮らして育ったという経験をお持ちでした。
しかしAさんはDさんと違ってご両親の離婚後も父親のもとへ行き来されていらっしゃいました。
だからAさんはDさんに「本当はお父さまはあなたのことをずっと忘れていなかったのよ」と伝えられました。
Dさんは、お父さまの生前にお父さまが抱いておられた想いに触れる機会がありませんでした。
でも何度もAさんの言葉を聞くうちに、Dさんはお父さまの想いを受け入れてられるようになりました。
最後にAさんが仰いました「亡くなった後からでも心が通じるってありがたいことね」と。