執着を離れて気分の切り替え
2017年10月13日(金)
植物園にお友だちを誘って遊びに行かれた方がいらっしゃいました。
花が爛漫な時期ではないけれども相応に見応えがあったようです。
ところがご一緒された方は関心が薄かったので早めに切り上げられました。
せっかく誘って行ったのに楽しんでもらえなかったのはご不満だったとのこと。
家に帰ってから何となくモヤモヤした気持ちになっていらした時にお目にかかりました。
私はそうしたご事情を全く知らないまま、たまたま先日伺った河野老大師の話をしました。
「自分が大切だと思うものごとには意識せずに執着しているけど、それを手放せたらいいですよね」と。
「日々の生活の中で良かれと思って誰かに何かをした時に、反応がないと不満になりますよね」と。
「でも不満に思った時に、あっ、これは執着だ!と思って、不満な気持ちを脇に置けたら、それ以上不満にならなくてすむと思うんですよ」と。
そんなことを申しあげたところ「あ、まさに今日の私がそうでした」と先の状況を話してくださいました。
そして「そうですよね。いつまでも不満に思い続けていても仕方がないですね。なんだかスッキリしました」とおっしゃいました。
ちょうどピッタリのタイミングでお話し申しあげたことに合点がゆかれたのは幸いなことでした。
自分の思いに沿わない誰かの反応に対して不満や不平を抱くな、というのはとても無理だと私自身が思います。
そうした時には「ほらほら、そいつは執着だ」と気づいて、脇にポッと置けるようでありたいものです。
他人様に申しあげた手前、自分でもしっかり気分の切り替えを実践できるよう努めたいと思っています。