そのまま受け止めて聴いてもらえたら

2021年3月13日(土)

210313
お宅へ伺ってご法事をおつとめしてきました。
このたびはご親族ご不在で奥さまお一人です。
衣と袈裟を着替えていたら話しかけられました。

 ここ数日ほど続けて主人がそばにいると感じたことがあって。
 昨日はソファーに座ってまどろんでいたら隣に座っていて。
 昔のように名前を呼んで話しかけようとしたらいなくて…

 一昨日は布団で寝ていたら主人が隣に入ってきて。
 私の腕にあの人の体温を感じてハッとなって目が覚めて。
 名前を呼ぼうとして横を向いたらいなくなってしまってて…

 でも主人がこの家にいる気配がする話を息子たちにしたら
「お袋がそんなことを言ってるから親父は彷徨ってるんだよ」
 って言って私にもっとシャンとしろって責めるんです…

ということにはじまりいろんなことを40分くらい話してこられました。
奥さまにとって大切な時間に感じられたので遮らず最後まで聴きました。
「ごめんなさい、ずっとおしゃべりしてて」と言われたのでご法事をおつとめました。

「ホワイトデーだから」とチョコレートをいただき抹茶を一服ちょうだいしたら
その抹茶の話題からご主人の思い出話になりさらに話が展開していって
最後は悩みが尽きないお仏壇やお墓のことの相談を受けました。

「今日はたくさん聴いてもらってちょっとスッキリしました」とのことです。
隣に気配を感じてもらっていたご主人さまも安堵されておられることでしょう。