栄花不保ゆえに

2021年3月6日(土)

210306
20年近く前にお寺に戻ってきたばかりの頃には
月参りで伺ったお宅でご回向する方々というのは
ほとんど会ったことのない人たちでした。

約20年も経っていれば当然といえば当然ですが
この頃はお仏壇の前でご回向する方々というのが
そこのお宅で会っていた人たちになっています。

今はまだ月参りに伺いお話しできている方々も
あと何回こうしてお話しすることができるか…
先日お参りしていてふと頭をよぎりました。

命を授かったからにはいつか終える日がくる。
頭では分かっていてもほとんど実感できていませんが
いつか自分もそんな日がくることは確かでして。

だからこそ今この瞬間が最後になったとしても
悔いのないように精一杯におつとめしよう。
そんな思いが自然と湧いてきたのでした。