最高にステキな人という愛おしさを

2020年12月7日(月)

201207
このところ枕経だけを先に執り行うことが減っていて
お通夜と一緒に枕経もおつとめすることが多いです。
そうなるとお通夜の直前が初めての顔合わせとなるんです。

家族や親族だけの少人数の場合には親族控室に出向くこともあります。
このたびのご縁では僧侶控室に喪主さまと娘さまが来られまして
故人さまの話をお聞かせいただく中でステキな言葉がありました。

「主人とはたくさんケンカもしたけど最高にステキな人でした」
奥さまからこんな言葉を言ってもらえるご主人って素晴らしいですね。
お元気な頃にお目にかかれるご縁があったら…と残念に思います。

予期せぬ急なお別れとなった最期の刻は手を握り合っていらして
奥さまがご主人の身体を腕に抱くようにしていたそうです。
お葬儀を通してご主人への愛おしさがずっと充ち満ちていました。

切なさや悲しさを包み込むほどの温もりを感じたご縁でした。