母から娘には引き継がれない 2017年8月3日(木) 亡き方のご供養を相続するのが難しくなったという連絡を受けることがあります。特にお盆が近づいてきた頃が一年で最も多い時期だと感じています。お盆の棚経だけ年に一度ほどお宅へご廻向に伺うというところが多いことによります。 ご本人が「この家を離れるので今年で最後でお願いします」とおっしゃることもあります。それ以上に「母が家にいないので、今年はお休みで、来年からも・・・」というのが多いです。これまで独り暮らしだったのが独りで生活するのが難しくなったという場合がそのほとんどです。 もうあそこのお仏壇に手を合わせて拝むことはないだろう・・・もうあの方にお目にかかってお話できることもないだろう・・・娘さんからこうしたご連絡を受けると何とも言えぬ寂しさを感じます。 母の近くに暮らすのは息子より娘という場合の方が多いように思います。○○家というお仏壇は母から娘に引き継がれないことがほとんどです。仕方がないことだと頭では分かっても心は寂寥感でいっぱいになります。 せめて手を合わせる心だけは引き継いでいただきたいと願っております。 シェア Tweet