新しいモノに替えることは簡単ですが

2020年6月2日(火)

200602
今年は新型ウイルス騒動で4月と5月が例年とは違う感じで過ぎていき
ふと暦を思えば6月に入っているので衣替えしなければという感じでして
必要な夏物から順に出しているのですが冬物がまだ仕舞いきれていません。

衣の下に着る半襦袢の襟と両肩の境目あたりが傷んでいたので繕ってもらいました。
元は師僧の半襦袢でしたが譲り受けて使い続けているので相当な年代モノだと思います。
祖母がサラシから仕立てた半襦袢なので捨てるのが忍びなくてずっと着続けています。

新しいモノに替えることは簡単ですが外から見えない箇所なので他人には見えません。
惜しみなく慈しみを降り注いでくれた祖母を感じられるモノを手放したくないのもあり
艱難辛苦を乗り越えて灰燼からお寺を再興させた苦労を忘れないための戒めでもあります。

「もう着続けなくていいから新しいのにしていいから」と言われるかも知れませんが
「祖母ちゃん見てる!?まだ大切に着ているからね!」と伝えたいです。
なので、どれだけ断捨離しろと言われても最後まで手放せないだろうなぁと思っています。