遺品整理の悩み

2017年7月8日(土)

170708
高校の同窓会の会報誌発送お手伝いに母校を訪ねました。
ふと目に留まったのがこの緑色のバナナのような実です。
普段は当たり前に通り過ぎている所にも興味深いモノが隠れていますね。

親御さんを亡くされたご遺族がご家族連れでお寺にお参りされました。
今後の相談をしていると親御さんのお住まいを引き払われると伺いました。
遺されたものがたくさんあって色々と悩んでいらっしゃいました。

誰も使えそうにないものをどうしたものだろうか、とのことです。
値段にかかわらず買い取ったり引き取ってくれる所に託すことができます。
ところがそれを良いことだと思う人もいれば思えない人もいました。

廃棄するのは勿体ないから誰かしら使っていただける方が良いと思う人。
知らない人が使うというのは好ましくないから廃棄した方が良いと思う人。
前者は子ども世代の意見で後者は孫世代の意見でして真逆の感じ方です。
どちらの想いも共感できますのでどちらを選ぶのかは難しいところでしょう。

あるいは形見分けして受け取ったモノを買い取ってもらうにも悩みがあるようでした。
これは高価な値段になりそうだからといって受け取ってもいいのだろうか、と。
形見分けして受け取っても使わないものだったら最終的には買い取ってもらうかも知れない、とも。

すると孫世代から「買い取ってもらったお金でお線香を買うのはいいですか?」と尋ねられました。
「そのお線香をご供養に使われたいのでしたら、結構なことでしょうね」と答えました。
「できればお線香を皆さんで分け合って共々にご供養されると尚良いでしょうね」と付け加えました。

亡き方に微笑みながら見守ってくださるような整理を心がけていただくことが肝要ですね。