映り込む逆さまの空は 2019年12月2日(月) 雨上がりの濡れそぼった道を年に一度の健康診断へ行きました。幸いなことに受けた検査はどれも待ち時間なしで順調に巡っていって。最後の医師面談で今の時点で判明している結果は特に問題ないようです。 ある知り合いの医師さんは絶対に検診を受けないと仰っていました。結果の数値であれこれ余計な不安材料を目にしたくないからだそうです。知っているからこそ分かる怖ろしさも大きくなるということでしょう。 患う病によっては忍び寄る命終の刻が迫りくる恐怖は途方もないでしょう。知ったところでどうにもならないなら敢えて知らなくてもいい。そういう姿勢で生きていくほうが余計な煩いは少ないかも知れません。 帰り道の水溜まりには逆さまの空が映り込んでいました。病も死もあるがままに受け入れようと思う気持ちではあるけれども。なるべく先延ばししたいと思っている心の矛盾を暴くかのように。 シェア Tweet