心を込めた存分なお布施を納得して施せるよう
2019年7月27日(土)
俗名でお葬儀を執り行った方の年回のご法事を執り行いました。
菩提寺でお戒名を授かるのでと俗名でのお葬儀だった方でした。
ご事情を伺ったところ菩提寺とは関わりたくないそうでして。
かつて親御さまの世代は菩提寺と良好なご関係だったようです。
ところが菩提寺の住職が代替わりして変わったことがありました。
檀家さんの先細りへの不安から何かと高額を請求されるのだそうです。
そうと知らずにお戒名を授かってご法事と納骨を頼んでしまったらしく。
まるで二回目のお葬儀を出しているようなお布施を求められたということです。
そのため二度と頼みたくないので今回からは当所でされることにした、と。
お布施について金額を明示して欲しいと問われることがよくあります。
しかし金額は請求するものではなくてお施主さまが志しでお供えされるものです。
高いと感じると不満ばかり残りますし安いと感じると粗末なご供養になってしまいます。
本来はお布施することはお施主さまが功徳を積むことにつながります。
なるべくたくさんの功徳を積んでいただくには精一杯にお布施をされるほうがいいです。
ですからケチるようなものでもないし限界を超えてまでするものでもありません。
心を込めた存分なお布施を納得して施したくなるような坊さんでないと・・・
お施主さまにそう感じていただけるためには日々の精進が欠かせないわけです。