突き刺さる言葉
2017年5月29日(月)
広島特産の青い部分が真っ直ぐに伸びる観音ネギです。
繊細で折れやすいため大切に育てるのが難しいネギです。
高齢の母親を在宅介護されている老年姉妹がいらっしゃいます。
時間の感覚が私たちとは違うので24時間目が離せません。
そんな状況が何ヶ月も続いて疲れ切っておられました。
たまたまお二人ともが寝入ってしまわれた明け方でした。
独りで床を離れた母親が転倒して足を骨折されたのです。
寝たきりになってしまい一気に衰弱されてゆかれました。
何で寝てしまったのかとお二人とも自分自身を責めておられました。
そこに身内から胸をえぐるように突き刺さる言葉で更に追い打ちをかけられました。
「なんであんたら2人が付いとってそんなことになるんや!」
身も心も疲弊しながら精一杯に老老介護されている方に向かって言い放つ言葉ではないと思います。
大けがをしてしまった母親に心を痛める気持ちは誰しもみんな同じでしょう。
しかし毎日ずっとしんどい思いをしてお世話をされる方のお気持ちを考えていないのでしょうか。
ただただご苦労を慮りながらお話を伺っていると少しは心が晴れてゆかれたようでした。
お母さまの体調が少し回復されてはいるそうですが在宅介護はまだ続きます。
話を聴くことしか出来ませんが、これからもなるべく伺っていこうと思っています。