時の流れる速さ
2018年10月5日(金)
しまなみ街道から瀬戸内の島の集落を目にしてふと思いました。
かつて舟が一番の交通手段だった頃は潮の流れと風を頼りに往来をしていました。
その頃は潮待ちや風待ちがあって今よりも時の流れ方がゆったりしていたのかな、と。
橋が列なって高速道路を通れることで移動時間が短くなったのは便利で有り難いことです。
昔の人には橋を通ってパッと行ったり来たりすることなど想像できなかったに違い有りません。
でも待たなければいけなかった間には色々と豊かな時間があったのではないかと思ったのです。
いまはどんどん待つことが苦痛に感じてしまうことが増えてきていると思います。
2〜3分間隔で電車が行き交うところを10分も待たされるのは辛く感じたりします。
でも1時間に1本とか1日に数本というところでは10分など待ったうちに入らないでしょう。
平均寿命が延びて生きられる時間が長くなってきているのに待つのが苦痛というのは皮肉なものです。
待たなくて良くなった時間をどのように使っているのか振り返ると愕然としてしまいます。
もっと時がゆったりと流れる生き方を大事に思えるようになれたらいいのに・・・
自分の姿を振り返ってバタバタとしている日々が滑稽に思えてきました。
身の回りを取り巻いている時の流れる速さに巻き込まれないようでありたいものです。
ゆったりとのんびりとした中にステキな豊かさを感じられるようでありたいものです。