想いを寄せ偲ぶ心を大切に
2018年8月14日(火)
初盆のお参りに伺った先で非常に精巧な馬と牛のお飾りに出逢いました。
ご親戚の方がお供えくださったセットの中に入っていたそうです。
金襴の敷物付きですから亡き方も喜んで乗ってくださることでしょう。
「このお飾りを来年も使っても良いですか」と尋ねられました。
お供えに頂いたから大切にされたい気持ちを優先されて構いません。
来年もこのお飾りが使えそうだったら使っていただくのは結構なことです。
お飾りを使うのがもし申し訳なく感じられたら控えていただいたら良いです。
お孫さんたちにキュウリとナスとでも作ってお供えいただけたら、なお有り難いことです。
亡き方への想いを大切にしてくださるのが一番ありがたいことです。
「形や作法にこだわらず偲ぶ心を大切にと言われたのが嬉しかった」のだそうです。
亡き方は何でも自分で自由な発想をなさっていらしたので生き方にピッタリだとか。
「いろいろと大らかに受け入れてもらえるお坊さんで良かった」と笑顔でおっしゃいました。
単に手を抜くのはお薦めしませんが、想いを寄せ偲ぶ心を大切にしていただきたいだけのことです。
昔からの慣習といっても、いつの時代にか、誰かが始めたのが伝わってきているわけです。
これから新しく始めていくことも、長く続けていると、いつしか慣習になっていくのですから。