戒名料の電話相談から尊き心に出逢うご縁
2018年7月25日(水)
酷暑続きで日ごとに最高気温を更新しているようです。
あるお店の外に美しく咲いている睡蓮が飾られていました。
目や耳など五感で涼を感じるモノに出逢えると嬉しいですね。
ホームページをご覧になってお電話された方がいらっしゃいました。
戒名料はどのくらい包むものなのかを教えて欲しいというご質問です。
具体的にはお尋ねしませんでしたがお葬式は既に済まされたようです。
そもそも私のお寺では戒名料をお包みいただくことはありません。
お葬儀を執り行う前には必ず亡き方に戒をお授けしています。
そのうえで仏弟子としてお授けするのが戒名ですから頂く理由がないと考えています。
とはいえ、それではご質問への答えにならないので、見聞きしている現状をお伝えしました。
決まっているお寺もあれば決まっていないお寺もあるし不要というお寺もあります。
地方の一村一ヶ寺のようなところでは周りのお檀家さまが相場を決めておられる場合もあったりもします。
そんなことを話しているとどうやら院号はないけど居士がついているらしいということです。
前のご住職さまは具体的に金額を提示なされたので一世代上のときはそのままお包みされたようです。
今回はご住職さまが代替わりされていて金額を尋ねると「お気持ちで」と言われて悩んでおられることがわかりました。
最後に「戒名料はお寺のご本尊の仏さまへお供えするつもりでお渡ししてもいいですか」との質問も。
それほどのお気持ちでお包みなさるというのは、とても尊いことだと感心いたしました。
お気持ちは必ず仏さまに届きますから、無理なく得心できるようにされることをお伝えしました。
無茶苦茶な要求をされるお寺さまへの文句を聞かされることも時どきあります。
執着を手放す実践でもある「お布施」なのですが、受ける側が執着していたら・・・
そうした事例がなくなることを願っています。