納骨堂のお墓には誰が入れるのか
2018年6月22日(金)
前にお葬式でご縁を頂戴した方がお寺に来られました。
お墓と永代供養について相談したいということです。
詳しくご事情を伺ったらお墓の継承を悩まれていました。
お子さまがおられないご夫婦の奥さまが亡くなられてお墓をどうしたものだろうか、と。
ご主人は長男でいらっしゃるけどご実家のお墓は別のご兄弟が引き継がれています。
そこに入れていただくこともできなくはないけど選択なされませんでした。
新しくお墓を構えて弟さんご夫婦に継いでいただこうと考えておられるとのことです。
ただし弟夫妻の次の世代が関東在住なので、後に残したとして引き継いでもらうの心配されていました。
いろんな想定を一緒に考えていくうちに、ここのお寺にある納骨仏壇を選ばれることにされました。
次に継承される方がいらっしゃって、皆さんが了解されていれば、どなたでも納骨いただいて構わないこと。
維持管理費が不要なので、どなたかお参りされる方があれば、そのままお使いいただいてきていること。
お墓を引っ越そうという時に、墓石を移したり撤去したり廃棄する必要がないので費用負担がないこと。
ご縁のある皆さまが手を合わせてくださるのであれば、使用年限は特にないこと。
ご親族が了解されていらっしゃるのでしたら、どなたが入っていただいても構わないこと。
当面はそうしたお墓としてお使いいただき、不確定な先のことはその時どきで相談して一緒に考えることになりました。
広島の都心にあるので交通の便も良いし、納骨堂なのでお墓のお手入れも煩わしくないのも助かる、と今では言われます。
天気も気にしなくていいいので、いつでも好きな時にお墓参りしようと思えることも、好まれています。
40年以上前に出来たころには敬遠されがちな納骨堂でしたが、今では好んで選ばれるご時世となったようです。