みんないっしょがすばらしい?!

2018年6月11日(月)

180611
みんなちがって、みんないい。という金子みすゞさんの言葉はステキです。
でもこの言葉を引用している話には素直にうなずけないことが結構あります。
色とりどりに美しく咲く紫陽花を見て、そんなことを思い返していました。

阿弥陀さまは平等の慈悲の御心から仏と成られ極楽浄土を構えられました。
そこは誰もが肌は金色だし容貌も姿形もまったく差がなくていっしょだと説かれます。
不敬ながら思い浮かぶのはスターウォーズに描かれる帝国軍起動歩兵ストームトルーパーの集団でしょうか。

単に見た目だけでいえば瓜二つというかすっかり同じ見た目をしている人たちが居並んでいる状況です。
とはいえ仏さまの神通力でもってすれば過去世の生き様の違いから各人を混同することはないでしょうが。
しかしながらみんないっしょであることがすばらしいとされていることは確かです。

ところがへそ曲がりには更なる疑問が沸々と湧いてきてしまうんですね。
極楽浄土の蓮の花は青が青い光を黄が黄の光を赤が赤い光を白が白い光を放つとも説かれます。
では何で蓮の花はすべて同じ色をしているのではなくて違う色をしたものがあるのだろうか、と。

お釈迦さまに、どうして違う色をしているんですか、とおたずねできるものならいいのですが・・・
考えてもわかることではないので、参らせていただいた時までのお楽しみ、とするしかありません。
以上、へそ曲がりな妄想を膨らませてばかりの偏屈者の戯れ言でした。