当に珍妙の華を雨らすべし

2018年4月24日(火)

180424
激しく降る雨の中をお墓参りされたご夫婦がいらっしゃいました。
お母様の50回忌を前に雨のおかげで時間がとれたそうです。
お時間に余裕がおありだったので本堂でご法事をおつとめしました。

まさか法事をしてもらえるとは思っておられなかったようでとても喜んでくださいました。
足元の悪い中でのお参りはお母様からが仏縁に遇わせてくださったのかも知れない。
ご法事の後でお話ししましたところご夫婦も同じことを感じていらっしゃいました。

せっかくなのでとお経本をお渡ししたら一生懸命にご一緒にお唱えくださいました。
それが自信になられたようでご自宅でもおつとめをする気になられたそうです。
50回忌を節目としてご自宅でもおつとめしていただけたらとても有り難いことです。

当雨珍妙華 「当(まさ)に珍妙(ちんみょう)の華(はな)を雨(ふ)らすべし」
お経の中には虚空から珍しく妙なる華が雨のようにふるという一節があります。
昼下がりに道端で見かけたツバキの花はこのことをあらわしていたようだと感じています。