お通夜とお経と話し声
2026年5月12日(火)

幼いころからの友人の親御さんが亡くなられて
お通夜が営まれるというので参列してきました。
普段の法務でも伺ったことのある葬儀会館でした。
故人さまは業界団体で役職を務めておられた方で
現役を退かれてからかなり時間が経っていましたが
お通夜には多くの関係者が弔問に来られていました。
本来であれば土日に営むこともできたのですが
訃報連絡のため団体から日延べするよう頼まれたらしく
今夜19時開式のお通夜ということになったようです。
仕事を終えた方々が次々と弔問に訪れてこられていて
帰るころにもまだ帳場には会葬者の姿が続いていました。
そんなお通夜でお焼香のあとに驚いたことがありました。
まだお焼香が終わりきらずお経が続いているときに
参列者の中に隣の方とおしゃべりし始めた人がいました。
それがヒソヒソではなく意外と大きな声だったんですね。
もちろん悪気はなかったでしょうし、久々の再会で
顔を見かけて思わず話しかけたのかもしれません。
でも延々と話し続けていたのはさすがに戸惑いました。
「静かにしてください」と言うべきかとも思いましたが
衣姿の坊さんが参列席で出しゃばるのも違う気がして…
それよりも故人さまに手を合わせることに集中しました。
以前だったら「お経の間は静かにする」という空気が
自然と共有されていたようにも思うのですが
時代と共に感覚も変わってきているのでしょうか。
もちろん参列の仕方に正解があるわけではありませんが
参列されていたのは私よりも人生経験を重ねてこられた
大先輩の方々ばかりだったので意外に感じた次第です。
久しぶりに再会した方どうしで言葉を交わしたくなるのも
故人さまを偲びながら思い出話をしたくなるのも
ある意味では自然なことなのだろうとは思います。
それでも、大切な人との最後のお別れの場だからこそ
静かに手を合わせる時間をどのように過ごすのかを
改めて考えさせられたお通夜の参列となりました。