お通夜でお焼香するときに想うこと

2026年4月27日(月)


ご紹介を受けてお葬式のおつとめをした方の
奥さまがお葬式のお礼と今後のお話がしたいと
二人の娘さまと一緒にお寺を訪ねて来られました。

「突然の依頼だったのにおつとめをいただいて
ありがとうございました」とお礼されましたが
こちらこそご縁をいただけたお礼を申しあげました。

お通夜のときに「お作法のことより亡き方へ
心をこめてお焼香するように」と言われたことが
心に響いたとお一人の娘さまがおっしゃいました。

お通夜のご縁をいただいたときはおつとめの前に
仏教とお釈迦さまと阿弥陀さまとお念仏について
お話をしたあとにお焼香のことについても話しています。

どのようにお焼香したらいいかというお作法を
聞いたり教えてもらったりしたことがない方が
参列されているなかにいらっしゃった場合には。

「あれ、あの人は一回だったのに、この人は二回だなぁ」とか
「さっきの人はそのままお焼香したのに、この人は
なんか頭のほうに手を上げたぞ」と気になってしまって。

お通夜で自分がお焼香に向かう順番がくるまでに
どうお焼香するのか他の人のやり方を見てしまって
亡き方のことに想いを馳せるのを忘れがちでしょう。

でも、そんなふうにはなっていただきたくなくて…
お焼香のお作法にはいろいろなやり方がありますが
これこそが唯一の正解だと言えるものはありません。

茶道や生け花などにさまざまな流派があるように
お焼香のお作法も宗派やお師匠さまによって
違いがありますが、どれも間違いではありません。

だからこそ「この場ではお作法のことは脇に置いておいて
亡き方のことを想って心をこめてお焼香することを
最優先にしてください」と伝えるようにしています。

ただしそれだけだと、見よう見まねだった方は
「じゃぁどうしたらいいの?」と気になるでしょうから
私が教わったやり方を参考までにとお伝えしています。

お通夜の前にこの話をしたことが娘さまにとって
お父さまに想いを馳せることができてよかったと
言っていただけたのは私にもありがたいご縁でした。