六年を経て訪れた納骨のとき

2026年4月10日(金)


大切な人をなくしてお葬式で送り出したあと
元々お墓がある場合は四十九日法要のときに
納骨をされるということが割と多いのですが。

お墓がない場合にはどこにどのようなお墓を
構えるのかを調べて考えて探しはじめることから
手を着けないといけないという場合が多いです。

でもお墓を決めるということは遺骨をお墓に
納骨しないといけないので、手元からお骨を
手放したくなくて手が着けられない方もおられます。

今回の場合は故人さまが入られる予定のお墓を
生前にご自身で場所を探して決められたうえに
生前にお墓の建立まで済ましておられました。

どのくらいまでに納骨しないといけないものかと
喪主さまに尋ねられたときに、心が定まるまでは
お手元に置いていても構わないとお伝えしていました。

七回忌が近づいてきたこともあってお気持ちが
納骨しようと思えるようになったというので
墓苑のお墓に出向いて納骨のおつとめをしました。

墓苑での納骨はいつも晴れているとは限らず
予定していた日が雨になることもありますが
このたびはザーザー降りの雨のなかでの納骨でした。

新しくお墓を構えてから初めての納骨になるので
納骨のおつとめにあわせてお墓の開眼供養も
おつとめするために仏具も持参して伺いました。

傘を差しながら仏具を持っておつとめするのは
なかなか難しいのでどうしようかと悩んでいましたが
墓苑でパラソルを用意くださっていたので助かりました。

おかげで無事におつとめすることができましたが
雨が降るなかで納骨のご回向と開眼供養をしたのは
あらためていろいろと考えさせられるご縁でした。

どのようなかたちで納骨をするかということも
もちろん大切なことではありますが、それ以上に
残された方のお気持ちを大切にしてもいいと思います。

いつ納骨すればいいですか、と尋ねられたときは
その言葉の奥に隠れている心の声にも耳を傾けて
お気持ちを大切にしてお答えするようにしています。

まだ手元に置いておきたくて納骨したくない想いは
決して粗末にしているわけではなく、亡きひとが
かけがえのない大切な存在だったという証しでしょう。

遺骨を手元から離したくないという想いが強いとき
納得ができるまで大切に手元に置いていたとしても
いつか自然と手放しても大丈夫と思えるものです。

そのときが納骨するタイミングでいいのだと思います。