黒船来航と認識のズレ
2026年3月24日(火)

浄土宗のとある協会の理事会に出席するため
外回りを済ませてコテンラジオの最新シリーズ
『西郷隆盛』編を聴きながら京都に向かいました。
配信が始まったばかりでして全16話のうち
現在は第2話までが公開されているのですが
個人クルー特典で全話を聴くことができるので。
日帰りで京都まで往復してきた新幹線のなかで
西郷隆盛編の未配信分も先行して聴いていると
ペリー率いる黒船来航にまつわる話が出てきました。
黒船来航以前からイギリスやフランスの艦隊が
たびたび琉球を訪れていたこともあって
薩摩藩は西洋艦隊の脅威を認識していました。
またオランダから長崎経由で海外情報を得ていた
老中・阿部正弘をはじめとする幕府首脳も
戦っても勝てないことは理解していたそうです。
一方で長年の鎖国によって外国の情報に触れず
西洋技術の現実を知らないままの諸藩にとっては
戦えば追い払えるという感覚があったようで。
そのためアメリカの要求を受け入れる幕府に対して
弱腰すぎる対応だという批判や不満が噴出し
幕府首脳は頭を悩ませたと語られていました。
正しい現状を知らないままにもかかわらず
自分の感覚や認識こそが正しいと思い込んで
他者を強く批判してしまうことがあります。
そうした構図は歴史の中だけの話ではなく
いまの社会のあちこちでも見られることで
身の回りでも起きているように感じます。
さらにこれは他人事ではなく自分自身にも
起こり得ることなのだと受け止めながら
自分のこととして考えていきたいものです。
自分が見ている世界だけで判断するのではなく
自分の知らないことがあるのではないかと
立ち止まって考えることを忘れずにいたいと思います。